上記のような問題点があったノンクラスプデンチャーですが、平澤歯科医院では、色々な素材を検証してきた中で、ようやく納得のいく素材に辿りつくことができました。 それが、「レイニング樹脂N」によるノンクラスプデンチャーです。 先ほどの欠点との比較対象として利点で挙げてみます。
利点1 臭いや汚れが付きにくい
レイニング樹脂Nは、ポリアミド系の素材に比べて1/8ほどの低い吸水率で、汚れや臭いが付きにくく衛生的です。
利点2 耐久性に優れている
今までも「レイニング樹脂」はありましたが、従来のものに比べて、この「レイニング樹脂N」は耐久性が約2倍と飛躍的に向上しており、しっかりと噛めるノンクラスプデンチャーになりました。
利点3 修理が可能
ポリアミド系材料では修理が不可能でしたが、このレイニング樹脂Nで作成したノンクラスプデンチャーは、修理も可能となりました。
利点4 素材の安全性が高い
医療現場でも、カテーテルやカプセル内視鏡のボディに使われるなど、生体適合性に優れており、さらに、モノマーの溶出がないためアレルギー原因となる残留モノマーも一切溶出されないなど、非常に安全性の高い素材でもあります。また、環境ホルモン物質も含まれていません。
利点5 審美性に優れている
レイニング樹脂Nは、二色成形が出来るため、右の写真のように従来のものよりもさらに審美性に優れたノンクラスプデンチャーを作成することが可能になりました。
つまり、従来のノンクラスプデンチャーに比べて、このレイニング樹脂Nによるノンクラスプデンチャーは、衛生性・耐久性・補修性・安全性・審美性に優れている入れ歯であると言えます。
以上をご参考いただければ幸いです。